北インドのチキン・カレー。のはずが。

先日、マーティンが仕事の帰り、
閉店前のスーパーで値下げ品の鶏もも肉を買ってきました。



骨付きのもも肉、4個で80ペンスは、確かに安い。
しかもオーガニック!
なにこれ、500グラムで1ポンドもしないなんて、
何かの間違いでは?と思ったら
賞味期限が今日、という代物でした。



しかも、彼が買ってきたのは2パック。
今日って、あと4時間くらいしか残ってないんですけど。A^^;



「大丈夫、今日の分はオーブンでローストしてさ、
 明日の分はカレー作ればいいじゃん。
 色も変わってないし、賞味期限なんか関係ないよ。」



確かに、と納得して
急遽その日のお夕飯はローストチキン中華だれ添え、
翌日はチキンカレーの本場、北インドのカレーを作りました。





ところが、レシピをちらちら見ながら料理している途中、
一通り野菜をいためて
15種類くらいあるスパイスをぱっぱと振り入れて、
何気なく味見をしてみたら、めつさ辛い!!!
舌にびりびりっと電流が走るくらい辛いのです。



ええっ、なんで!? 
と、慌てて使ったスパイスの残量をチェック。



そして、耳かきの先ほどでいいはずのカイエン・ペパーを
5グラム近く投入していたことに気付いたのでした。



どえええええええ。



あまり集中しないで、ぼおっと料理していたからですねー。
何かと取り違えたんだな。何と、かはもうわからないけど。



しかしそれにしても。よりによってカイエン・ペパー。
スコヴィル値で10万くらいだったかな。
……どうしよう、これ……。






そこから激辛カレーにヨーグルトを入れ、
チョコレートとホワイト・チョコレート、
バナナ、はちみつ、りんご、
英国では絶対にカレーに入れないじゃがいも、
最終的には北インド・カレーの範疇を超えた
ココナッツ・ミルクまで混ぜ込み、



さらにバスマティ・ライスには
アーモンドやマッシュルームを炊き込んで甘味を足して



電流カレーはようやく、
「かなり辛いけどなんとか食べられる」程度の
ちょっとマレーシア風ちょっとタイ風の、
なんちゃって北インド・チキンカレー(ただし激辛)になりました。



やばかったわー。
じゃがいもを入れろと教えてくれたマーティン、ありがとう。
それでも食べていると、2人とも汗まみれになったけど。






残ったカレーを2晩寝かせて、
昨日のお昼に食べてみたら
(とても2日連続では食べられなかったので)



相変わらず激辛だけど、複雑に甘味と隠し味の効いた
絶妙にうまいカレーになっておりました。



カレーで失敗したの、久しぶりでしたわ。A^^;