2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

バレン晩夏。

心の故郷・バレン。 8月の終わりには、晩夏というより、 もう秋の色合いが濃くなってきます。 花の種類が変わって数も減り、 ちょっと水が増えて、草が最後の陽を求めて伸び、 トンボがたくさん飛び交うようになる。 渋いオレンジ色のでかいやつ、 ほっそり…

夏の終わりのケイリーふたたび。

8月最後の週末は、 ちょうど英国の3連休にあたっていたのを幸い、 もう一度アイルランドに行ってきました。 行先はラバシーダ。 そう、夏の終わりの、というか秋の始まりを告げる、 クレア南端の小さなトラッド・ウィークエンドです。 日曜日のケイリーは、…

厚岸草のその後。

そんなわけで、先日いただいてきた厚岸草は 一週間ほどかけて、お魚料理と一緒に、 ありがたく食させていただきました。 ある日は、サーモンと一緒に蒸して。 別の日には、燻製の鯖と一緒にオーブン焼きで。 付け合せにしたアスパラガスも、 相変わらずおい…

厚岸草をとりに。

週末は、ありがたいことにいいお天気だったので、 近くの海岸まで厚岸草をとりに行ってきました。 厚岸草…と書いてしまうと、日本では絶滅寸前の、 かつては美しく水際に広がっていた網走の厚岸草が瞼に浮かんで ちょっと悲しくなってしまうのですが 英語で…

ポールの話。

ポールは、以前はロンドンに住んでいて 今は河原町に住んでいるという、フィドル弾きです。 フィドル歴40年。東クレアの音楽が好きで、 夏休みはフィークルやタラに出向いてフィドルの練習をするという、 とてもストイックでインテリジェントな紳士。 河原町…

河原町気球祭。

めくるめく3週間を、心の故郷・クレアで過ごして 帰ってきてみたら英国はやっぱり別の国でした。 確かに日本よりもアイルランドに近い分、 時差がないとか、週末だけでも行けるとか、 それなりにメリットもありますけど……。 それでもやっぱり別世界。かなり…

浄化。

WCSSのごたごたが全部終わり、 そのごたごたに決着をつけてくれた「魂の対話」を経て、 気持ちがすっきりとまとまってきたころ、 ゆかさんの「庭」である愛しのバレンの山に 二人で登りに行く機会に恵まれました。 こーんな素敵な、香り高くて味のある …

おふくろの味。

おおそうだ、もうひとつ。 話が前後しちゃうけど、WCSS週内に起こった 心温まる出来事があります。 パーカッションの、ケンケンこと上沼くんが、 すっかりお世話になった私たちの宿主・メアリーのために 肉じゃがを作ったのでした。 こっちの人にも食べ…

祭のあと。

WCSSがすべて終わった月曜日には、 毎年M村で、とてもいいセッションがある。 WCSSに、中心的に関わってきた 脂の載った中堅どころの名だたるミュージシャンたちが 無事に終わった祭の締めに、ゆっくりと音楽を楽しむ時間。 今年は、その月曜日と、…

愛しのキルフェノーラCB。

今年のWCSS最大の出来事が起こったのは、水曜日。 まだ日本にいて、 まともなアイルランド音楽すら弾けなかったころから ずっとずっと大好きだったキルフェノーラCBが ケイリー・モールのステージに、一緒に載って弾いていいよ、と 扉を開いてくれたの…