英国式バーゲン。

アイルランドでもそうですけれど、イングランドでも
スーパーでよく見かける安売りの表示があります。
「Buy one get one free」というものです。



その名の通り、
「1個買ったら、もう1個タダでもらえるよ♪」
というセールのやり方。



それなら1個を半額にして売ればいいじゃないか、と思うのですが
そうはならないのがコチラ風なんですね。



2個目がタダでついてくる、
タダなら貰っておこうかなあ…というのが人間心理のようで、
私も、「こんなにいらないんだけど…」とは思いつつ、
日焼け止めクリーム2本とか、ソーセージ2袋とか、
もらって(買って?)しまって、でも結局無駄にしたりします。(笑)



微妙なのは、ボックス・ティッシュとか洗濯洗剤とか
ちょっと買い置きができて、安くなると助かるものは、
こういうセールにならないことです。



以前、一ヶ月ばかり同じ家に住んでいたフルーターのホリカワくんが
800gで1パックの食パンが、
「1個買ったらもう1個タダ」になっていたと
教えてくれたときは、さすがに笑いました。



800gの食パン2袋って! 日本でいう食パン4斤分ですけど。
こういうときにこそきっと、
「さすがにそれは、タダでもいらない」って台詞を使うんでしょうね。



このbuy one get one freeにも、いくつかのバージョンがあって
たとえば「2個買ったら3個目はタダ」とか
「このかごから2個買ったら、安い方がタダになる」とか
いろいろ使い分けられています。




さて先日、かの大英博物館のミュージアム・ショップでも
この表示を見かけました。





Buy 1 get 1 half price.
つまり、1個買ったら、もう1個は半額で買えるという表示です。



とはいえ、その「モノ」の正体はこれ。
7月まで特別展示でやっていた、
「イタリア・ルネサンスの線描画展」のカタログなのでした。






この分厚さ、この重さで「もう1冊半額」と言われても。(^^;)
2冊買って持って帰る人なんて何人いるか…。



それはさすがに無理があるのでは? と思いつつ
写真だけ撮ってきた私でした。(笑)