週末はブリストルで!

さて、ここロンドンで4週間の夏期講習を受け始めて3週目。
さすがにコースに飽きがきて参りました。(笑)



予想していたよりも授業内容のレベルがずっと低い!
というのが、一番の理由ではあるのですが、
いまごろアイルランドでミュージシャンとして活躍しているであろう、
コーゾーくんやまれかちゃん、じゅんちゃんも渡愛中らしいし…と、
なつかしい島町や音楽のことを考えるたび、
ああ、この時期はやはりアイルランドにいるべきだわ、と、
改めて思う夏だったりするのです。



そんな「セッションやりたい熱」が、
すっかり高まってしまったので
週末を利用して、
ブリストルの友だちのところへ行ってきました!(^^)





ブリストルは、ご存知とは思いますが、
イングランド西部の工業都市。
土地の高低差がけっこうあるので、海と山、川と谷、工業と大自然、
さまざまな視点が楽しめる、美しい街です。



しかも、案内してくれた友人のグラハムは
最初はフィドル弾きとして知り合ったのですが
歴史・文学・文化に詳しいばかりか、本職は屈指の建築家という逸材。



本人が設計・デザインした建物も、ブリストル市内に点在していて、
久しぶりに、心にも体にも満足な週末を過ごすことができました。



ありがとうグラハム!!




今回のブリストル一日観光で、いちばん印象に残ったのは、川です。
大きく谷を割って流れ下る、いまでも交通の要を担う川。





海の干満差も激しく、自然の状態では川の水面が
満潮時と干潮時で12メートルも違うそうです。



街中を流れる川が、
いきなり高くなったり低くなったりしては危険なので
スエズ運河よろしく段差式の水門を築いて、
港の水位は常に一定を保つように設計されています。





その川に渡された橋は、この見事なまでに繊細な吊り橋。
驚いたことに、この橋が建造されたのは19世紀だそうです。
(完成は1864年! なんてモダンなデザインなの。)
これだけの高さに、これだけの規模の吊り橋をかけたのは
世界に先駆けてブリストルがはじめてだそうです。



コンペティションをして橋のデザインを募ったとき、
ほぼすべての応募が、川面から橋脚を立ち上げたものだったのに、
1つだけ脚のない橋のがあった、
その姿の美しさが他を圧倒して、コンペティションを勝ち抜き、
そのときに掛けられたのと同じ橋が、
今も人々の生活を支えているのだそうです。



建築士を案内に得たブリストルは、
歴史と文化がそのまま現代に息づく街として生き生きと眼前に現れ、
その街にも、また、そんなふうに街と関わっている人々にも、
私は尊敬の念を禁じえませんでした。






レースのようなバルコニーを持つ
ジョージアン・スタイルのアパートメント。





多国籍マーケットの町並み。
端っこにちょこっとだけ写っているのが、友だちのグラハム。





ショップのウインドウには、こんなおしゃれで遊び心あふれる
リサイクル・グッズが飾られています。



再開発によりホット・スポットとして生まれ変わった港沿いでは
鏡で作られた球体のプラネタリウムもありました。



貴重な週末を潰して、わざわざ観光案内してくれたグラハムと
ここで記念撮影です。(笑)





やっぱり、行き詰ったとき、困ったとき、
助けてくれるのは友だちですよね。



今回はそれが、本当にしみじみとありがたかった一日でした。




土曜日の朝に電車で行ったので、ブリストルには2泊して
月曜の朝にまた電車でロンドンに帰る予定。



じゃあその中一日・日曜日は…?
もちろんセッション!です。(笑) 



でも、それは明日のお楽しみ。(^^)