にんにくの白い花。

アイルランドに比べて
(というか、私がいたのがアイルランドの西の端だったから、
 アイルランドの他の地域については、本来なら言及できないのですが)
英国のほうが豊富だなあ…と、
つい感じるもののひとつに、「植物の種類」があります。



やっぱり、土壌の層が厚いからなのかしら。
古くて大きな木がいっぱいあるし、森も豊かだし、
その森で育まれる下草類も、
いつ見てものびのびと育っているような気がします。



見るたびに、ついつい、2枚3枚と葉っぱをもらってきてしまうのは、
日陰の斜面を覆い尽くしている、野生にんにく。





葉っぱも一応、にんにくの香りがするのですが
本来のにんにくよりずっと軽くてフレッシュな香りがします。



サラダに混ぜたり、ピッツァに載せたり、
まるでハーブのように何にでも使える魔法の野草。



花が一面に咲いているところなんか、
とてもかわいくてきれいなんですよー。





一応「雑草」に分類されるらしいのですが
(うちの庭にも、3つほどもう花を見つけました。)
これはちょっと増えてもいいかなー、なんて
身勝手なことを感じる、ありがたい草なのでした。



その代り、と言うのもなんですが、英国では
野生に生えている植物を獲ることは、法律で禁じられています。



だから、お散歩ついでに森から取ってきたりしちゃ
本当はいけないんですけど……。



でもまあ、雑草だから、繁殖力強いし、増えるし。(笑)
大きな群落の中から、せいぜい5〜6枚の葉っぱをもらうだけだし。
英国人の友だちと話をしたり、
英国に住んでいる方々のブログを垣間見たりすると
どうやら、わらびとかぜんまいとか、
ウォータークレスなんかの山菜を、
さりげなくいただいている方も、あちこちにいらっしゃるようだし。



と、せこく自分を弁護しつつ、
自然のありがたみをしみじみ感じたりしています。





今日取ってきた分は、これだけ。
刻んでバターソースに入れて、
それをゆでたてのアスパラガスにかけていただきました。



この時期のアスパラガスがまた、
初夏の香りでめつさおいしいんだな。
日本の空豆みたいな味がします。



英国に来てから、食生活充実の一途。
世界って広いんだなあと思いますね。