サイダーとサイダーカップ。
「英国に来て初めて発見したこと」のひとつに
「サイダーのおいしさ」と書いたら、
「オマエ飲めないくせに何判ったようなこと言ってんだ」
と、鼻で笑われてしまいそうですが
実は本当なのです。
サイダー。
日本でも「シードル」という名で、
場所によっては売られているりんごの発泡酒ですが、
これ。おいしいんですねえ〜〜〜。
アイルランドのパブでも、もちろん簡単に買えるのですが
アイルランドで流通しているサイダーは
ほぼ「ブルマース」のみ。
私はブルマースの、ちょっと古くなったりんごジュースのような
ざらざらと舌に残るような甘さが好きになれなくて
(↑って、本当に飲めないくせに何言ってんでしょうね)
どちらかというと避けていたのですが
英国の、本場の、作り立てのサイダーを飲んでみたら
そのおいしさに本気でびっくり!!
のど越し爽やかでフルーティで、
なるほど確かにサマー・ドリンクの王者だわ!と
初めて合点がいったのでした。
でも、こんなにすっきりスイートでおいしいのに、
アルコール度数は8パーセント近く。
初めて飲んだとき、おいしさに感動してついつい3口も飲んだら
そのままベッドへ直行してしまいました。
(情けない。だから本当に私は飲めないんです、くすん…。)
でもってこちらが、そのサイダーの専用カップ。
パイント・グラスで飲むのもいいけれど、
昔ながらの素朴なカップでいただくのも、また一興。
こちらではビールを冷やして飲む、という習慣がないので
夏の夕暮れに冷たい一杯を…なんていうときには
冷蔵庫からサイダーを出してきてこれに注ぐわけです。
私の場合は、しかたなく紅茶など淹れて
このカップで飲んでいたりするんですけど…。
ちなみに、このカップをセットで買ってきてくれたのは、
他ならぬマーティンです。
かわいいカップだし、
すごく嬉しいプレゼントだったのだけれど
「いや、サイダー気に入ってたみたいだからさ。
きっとこういうカップで飲んだらいいだろうと思って…」
と言いながらさらに取り出したのが、
5ガロンのサイダー入りの樽でしたので
「これは…要するに飲みたいだけなんじゃないのか?」
という疑惑に、彼は今も晒されております。A^^;