蓮の花、森のこぶた。



9月に入ったと言っても、このところずっと
爽やかに晴れ渡った気持ちのいいお天気が続いています。



6月に雨が多かった、その埋め合わせみたいな感じで
不思議な気分だけれどありがたいですね。




そんな9月ですが、家族のひとり、
静かな森の中に静かに暮らしている、
96歳になるマーティンの伯母さんが
ちょっと入院してしまったので、
このところ森に通っています。





マーティンが生まれ育ったこの森は、
英国でも最も古い森のひとつで、
(まあその「最も古い森」が全国各地にあるんですけど)
バレンと同じく、ただ立ってそこの空気を感じているだけで
すーっと気持ちが落ち着いてくるようなところ。



春になるとブルーベルが絨毯のように咲いて、
秋にはブラックベリーやグースベリーがたわわに実ります。



木の種類も豊富で、むかし学校で習った「極相林」というのは
たぶんこんな森のことを指すんじゃないかなあ。






病院の休憩時間に散歩をしていて
今日は蓮池を見つけました。



蓮、英国に来て初めて見ましたよー。
なつかしい、中学生のころよく行った植物園を思い出します。



もうひとつ、散歩途中にマーティンが物音を聞きつけて
見つけてくれたのが、





ぶたの親子!



もちろん、残念ながら野生のぶたではなくて
フェンスの向こうでちゃんと飼育されていましたが
このたった2匹のために囲われた森の一角も、
ずいぶん広くて自由に走れて、楽しそう。



いい環境で育ってるなー、と
ここでもまた感心することしきりでした。





「牛模様のぶただねー」と言ったら
すかさず教えてくれたのですが A^^;



これは「オールド・スポット」という種類で、
英国南西部で、やはりとても古くから飼育されている、
歴史あるぶたなのだそうです。



バレンも奥が深いけれど、
森も奥が深い。
もうだいぶちゃんと年をとってきたと思っているのに
世の中って広い、まだまだ知らないことばっかりっすなあ。





森通いは、まだしばらく続きそうなので
明日もまた新しい体験を楽しみにしています。(^^)