崖の上の釣人。

週末、お天気がよかったので、
西海岸にある海沿いのK村まで遊びに行ってきました。(^^)



アイルランド西海岸は、
得てして水も冷たいし波も荒いのだけれど
このK村は、海岸線から大きく入り込んだ入り江を持っています。



真っ白な広い砂浜を持つ、遠浅の入り江。
そこだけは波もおだやかで、
小さい子供でも安心して遊べるので
夏は海水浴客、特に家族連れの行楽客が、
多くK村を訪れるわけです。



さすがに10月ともなると、もう泳げないけれど
(というか、私にとっては夏でさえ、
海は冷たくて泳げないほどだけれど)
この週末は小さなファミリー・フェスティバルを村が開催していて
近隣の村の人たちが、おおぜい集まっていました。




実は、このフェスティバルいちばんの目玉は、浜競馬。
馬が駆け抜けられるだけの広い砂浜を持った、
K村だからこそできる催しです。



人並みにもまれて写真は取り損ねちゃったけど
青い空、青い海、白い砂浜、緑の草地、潮風に舞う白い波頭。
そんな中を、何頭もの馬がいっせいに駆け抜けていく構図は
ちょっと非現実的なくらい、
息を呑むほどにうつくしい光景でした。



応援している観客のほとんどが、
手に手に馬券を持っているのは
逆にとても現実的だったけどね。(^^;)




さて、競馬が終わって、三々五々人が散っていくのにあわせて
じゃあ少し散歩して帰ろうか、と
同行した友人のコリンと、岬のほうへ足を向けました。



入り江をすぎ、少しずつ高くなっていく海岸線を登っていくと
急に視界が開けて、ぽん、と崖の上に出ます。




海風が気持ちいいー。



でも、この写真を撮った直後、
ん? …頭の中でアラームが鳴ります。
あの崖の、いちばん突端に、ひとりで立ってるあの人。



あんな突端に立ち上がって、怖くないの???
と思ってよく見たら。
なーんと釣りをしているのでした!



ほんとに釣竿まで持ってるーーー!



コリンが教えてくれたところによると、
マカレル(鯖に似た魚)を釣るなら、
こんな崖の上がいちばん効果的で、
成果があがるのだそうです。



でも、どう見ても100メートル以上高度差があるのに
どうやって途中ひっかけずに、
釣り上げることができるんだろう???



いつか挑戦してみよう。(笑)