チェコ・クリスマス。

クラスメイトのイレーナが、
あと2週間で母国チェコに帰ることになり
その前に、チェコのクリスマスをみんなに紹介していきたい!
という趣旨で、
一足早いクリスマス・パーティを開いてくれました。(^^)



英語圏でベビーシッター(オペア)をしながら英語を学ぶ、
というプログラムに参加して、
この夏から6ヶ月間、アイルランドに滞在していたイレーナ。



でも、来たときからすでに英語もうまかったし、
幼稚園の先生の資格も、チェコの大学で取得済みだったので
ホスト・ファミリーにとっては、
本当にありがたい存在だったんじゃないかと思います。



その感謝も込めて、ホスト・ファミリーがキッチンを提供し
イレーナがチェコのクリスマス料理を作って、
学校の友達を招待。
チェコ風クリスマスを祝う運びになったのでした。




チェコのクリスマスと言ったら、なんといっても「鱈」!
というか、実は鱈じゃなくて別の魚らしいのだけれど(笑)
まだクリスマスまで2週間もあるがゆえに、
この町では手に入らなかったそうで
代用の鱈で、少し早めのクリスマスを、みんなで祝います。





じゃーん! これです。おいしそうーーー。



クリスマスにはフライドチキン、という会社もあるだろうし、
いやクリスマスには鵞鳥を、と英国紳士は言うかもしれないけれど
魚で祝うクリスマスだってあるのですよね。



世界のどこの国でも、
家族や親しい人々が集まってご馳走を作り、
過ごしてきたこの1年と静かな冬至、
そして再び始まる新しい季節と、新しい太陽を寿ぐのです。
(^^)



スープ、サラダ、チェコ風のパン、鱈、パンケーキ。
イレーナは手際がよくて、
ひとつひとつ素朴でおいしいチェコ料理を
解説つきでどんどんみんなに手渡していきます。



ホスト・ファミリーは、お父さんのダーモットと、
お母さんのミシェル、
子供たちが5歳のオシーンと3歳のオードラン、
それにおばあちゃんのフィル。



友人関係の出席者は、韓国人のヂョンピルと、
スペインから来たアンジェラ、私を含めて
総勢9人の大食卓です。





私はこの一年、
語学学校の普通のクラスには、さすがにもう通っていなくて
イレーナとも、週に1回ずつ顔をあわせるだけでした。
でも、彼女はいつの間にか、
アイルランドでできた友だちの中でも
いちばん親しくて大切な友人のひとりになっていました。



彼女がいることで、チェコという国が、
少し私に近づくような気がします。
というか、具体的な形と物語をもって
近づいてきてくれるのを感じます。



その感覚が、なんともいえず心地よい。
ともだちっていいものですよね。(^^)




食後は、イレーナが子供たちと一緒に作った
かわいいクッキーをおつまみに、
チェコ・ビールと、ついでにもっと強い、
チェコの薬草を使ったお酒を楽しみます。





そうそう、酔い覚ましにみんなで庭にでて、
この家で1週間前に生まれたばかりの
子犬たちを見せてもらいました。





うっわー、小さい! かわいい!
子供たちの足にまとわりついても、この大きさです。(笑)



雪はなくても、トナカイは来なくても、
そして暦より2週間早くても
とてもあたたかいクリスマス。



イレーナ、ありがとう〜。