パディス・デイ・パレード そのいち。

3月17日は、ご存知の通り、
アイルランド最大の祝日、パトリック聖人の日です。



この時期は、東京でも横浜でも京都でも、
週ごとにパディス・デイのためのパレードが行われていて
日本にいるアイルランド関係の友人たちとは、
まず連絡がつきません。(笑)



そうとう忙しいか、そうとう飛び回って踊っているか、
演奏しているか、あるいは呑んでいるか、
といったところだと思うのだけれど。
みなさーん、楽しんでますかー?(笑)




彼らのスケジュールが、毎年同じような動線をたどるのと同様、
私のパディス・デイも、ここ2〜3年、
毎年同じパターンが続いています。



まず、17日にいちばん近い日曜日に、
シャノン河口にほど近い港町の広場で
パレードとオープン・エア・ケイリーのために演奏。




演奏は、まるでトラックの荷台を急遽改造して作ったような
広場の横にしつらえられる簡易ステージの上で行います。
こんな感じ。





演奏者席の隣にある、
ずらーっとトロフィが並べられた場所が審査員席だから
言うなればここは、写真を撮るのだったら絶好の場所ですよね。



お昼過ぎから1時間ほどここで演奏していると、
パレードの開始時間を狙って
町のひとたちがたくさん集まってきました。壮観です。





今年の港町パレードのテーマは「Legend」。
各グループが、思い思いの工夫とアイデアで「legend」を表現しつつ
港町のメイン・ストリートを練り歩いていきます。



首都ダブリンで開催される、毎年TV放送されるような
大きくて立派で、見所満載のパレードとは比ぶべくもないけれど
そこはそれ、田舎の自由さ、素朴さ、底力。



手作りの衣装と簡単な演出で、
地元の人たちみんなが楽しめるパレードを作っているのでした。



さて、まずはドラゴンのお出ましです。
この、たどたどしい歩き方がなんともいえずかわいいですねー。




そして、子供たちによる、四羽の白鳥とお城の家来たち。
これはアイルランドに伝わる、
リアという王様の悲しい伝説に題材をとったものです。




アイルランドの聖人たちが、
とことこ歩いてくるというグループもありました。



かっわいいーー。



もちろん、農家のおじさんたちも、
トラクターでそのままパレード。(笑)
なんたってこのトラクターはもう40年以上も使っている。
立派なLegendと言っていいじゃろう。




消防士さんたちも、
消防車でそのままパレードに参加します。(笑)
町のため人々のため、
危険の中にも飛び込んでいく現役legendたち。




まあそんな感じで、だんだんパレードの演出なのか、
ただ一緒に参加したいだけなのか、
わからなくなってくる行列なのでした。




今年いちばん壮観だったのは、
小学生を対象にセットダンスを教えているという先生が
近隣の村の生徒たちを全員、
総勢700人も引き連れて参加したことでしょうか。



パレード終了後のケイリーでは、
全員が同じ衣装でセットを踊っていて
確かに小さな子供たちだから、
輪も小さいし動きもかわいいのだけれど
これだけの数のセットダンサーを一望するのは
さすがに初めてだったから
ああこれは日本にはない光景だなー、と、
つい見入ってしまいました。



ちなみに、審査で1位をとったグループはこれ。
レプラコーンたちです。




今日はよいお酒を飲んでください。(^^)