島町、大洪水。

島町は、「島」町、という名前を持っているだけあって
基本的には川の中州のうえに出来上がった町です。



だから確かに、洪水も多い。
ファーガス川のほとりではほぼ毎年、冬になると
水の都ヴェネツィアを彷彿とさせる、
スリリングで非日常的な風景が楽しめます。



事態を重くみた町役場は、予算をさいて
川岸の柵を高くする工事に充てました。洪水対策です。
その後1年以上かかってようやく、この秋に
新しい歩道と手すりが完成したところ。



ところが。
ところが、です。




先週から降り続いた雨は、木曜日の夜、見事に大潮と重なり、
道路に降り積もった落ち葉が、
排水溝に詰まって塞いでしまうという不運も加えて
島町を流れるファーガス川は、
あっという間に危険水位を超えてあふれ出し
町は大洪水になりました。きゃーー。



夏にナカツイさんが泊まっていったホステルも、図書館も、
クイーンズ・ホテルもパブ・クルージスも、
ハリー・ポッターの魔法学校と同じ形をした聖フラナンズ高校も、
とにかくみんな水浸し!です。



木曜の夜、私自身は西クレアのパブへ演奏にでかけていて
(それでも「よく島町から来たね、こんな天気に!」
と驚かれましたが)
島町の騒ぎ自体は目にしていないのだけれど
金曜日の午後に様子を見に来てみたら、
町はご覧のありさまでした。






…水浸しでしょう? (@ @);;;;



新聞やテレビの報道によると、
洪水の被害にあったのはクレアだけではなく、
アイルランド西南部の、かなり広い地域にわたるらしいです。



コークでは橋が流されて、相当数の車が水没したというし、
お隣L市では、川岸に立てたばかりの
クリスマス・ツリーが傾いたとか。。。



島町の北側半分は全車両通行止めで、
普段はあわただしい駐車場区域が、まるで鏡のような静けさ。





比喩じゃないところがすごいですね。f^^;



満潮をすぎて、昼の間なんとか水位は保っているものの
川を見るとまだ、手すりのぎりぎりまで迫っていて
ちょこっと海が満ちてきたら、
また軽〜くふきこぼれてしまいそうです。





明らかに、断然、道路より水面のほうが高いもの。



でも、このおじさんも私と同じように、
ちゃんとカメラを手にしているところが笑えますけれど。




クレア内のほかの村では、家の屋根に取り残されたり
非難した公民館が水浸しになってしまったりと、
かなり深刻な被害も出ている模様。



これから寒い季節が来るのに、大丈夫かなあ。。。
ちょっと心配です。