過ぎたるは及ばざるが・・・? いやいや。

アイルランド音楽に使われる楽器にも、
もちろん、流行り・廃りがあります。



私がアイルランド音楽を弾き始めたころは、
セッションの花形といえば、断然フィドル!!でした。
いいフィドル奏者の演奏を聞くと、
それだけでもうわくわくしますよね。



でも、最近の傾向はどうも、そうばかりでもないようです。
クレアで現在10歳くらいの音楽人口を見てみると、
飛びぬけて多いのがバンジョー。
次がコンサーティーナなんです。
なんと、どちらも、フィドルの倍くらいの人数が弾いています。



すごいなー。魅力は判らなくもないけれど、なんでかな。
なんか極端な感じがしますね。A^^;




えーと、そんな感じで最近、
急に関心が集まってきているコンサーティーナ。
先日、約40〜50年ほど前の録音をテープから起こしたという、
古い演奏を集めたコンピレーションCDが発売になり、
ラウンチをやるからおいで、と誘われて、
ちょこっと行ってみました。



会場は、コシュ・ナ・ハーナ(意味は「川辺の家」)と呼ばれる、
こぎれいな音楽ホールです。



ラウンチっていったって、
奏者の9割はもう亡くなっているというこのCD、
一体だれがラウンチするんだろう・・・?(^^;)



と思っていたら、音源に使われている中では唯一の現存者
(←こんな言葉あったっけ?「生存者」でいいのかな)、
ジェラルド・ホフを中心に、
30名近いコンサーティーナ奏者がステージにあがって、
昔の曲をいっせいに弾く、という企画だったことが、
行ってから判明しました。



もちろん私も一緒に弾いたわけですが
なんで50年前の録音を集めたCD発売記念ステージに、
日本人が参加してたんでしょうねー。なぞだわー。(爆)
きっと誰も、あまり深く考えていない、
ただの形式だったからでしょうね。





写真はステージの後、参加者がセッションをしているところ。
(ステージでは写真が撮れませんでした。残念!)




でもね、この日、なにがいちばん印象に残ったかといえば、
何をさておいても、やっぱり音。です。



コンサーティーナ奏者だけ30人もいるような状況は、
どう考えても音楽的にひどい!!



・・・いや失礼。でもほんとなの。
みんなうまいんだけどさ。でもちょっとね。いくらなんでもね。
多すぎだったよね。(笑)