毎年恒例。子羊ウォッチング・ツアー。

3月の声を聞いても、まだどことなく底冷えのする毎日ですが
それでも、少しずつ陽が伸びているのを、
肌のどこかで感じるようになりました。



少なくとも、もう気温がマイナス9度まで落ちて、
朝は道路がすべて凍結、なんていうことはありません。



土の温度がだいぶ下がってしまったので、
ふだんならこの時期に庭先でみかける水仙やヒヤシンスが
まだ出てこないのはさみしいけれど、
それでも、やっぱり春の空気です。




さて、春といえば、子羊の季節(笑)。



羊の繁殖期は、早くてクリスマスくらいから、
だいたい1月がピークなのだそうです。



アイルランドでは、顔が黒くて毛がクリーム色の、
もこもこしたサフォーク種の羊が大部分を占めています。



大人の羊は、カールした毛がみっしり詰まったずんぐり型。
でも子羊は、まだへにょへにょと細く小さく頼りなく、
しかもまだ毛が生えていないために、全身真っ黒で、
これが赤い首輪かなんかしていたりすると、
思わず撫で回してしまいたくなるくらい、かわいいのでした。



そんな子羊が、あたたかくなった春の日差しに誘われて、
ようやく表へでてくるのが、だいたい3月。



おかあさんの後ろについて、いつも少しかくれるくらいの位置で、
ぽしょぽしょと生え始めた毛で、ほんのりグレーになった細い体を、
まだへにょへにょと、それでもがんばってトコトコと、
みずからの足で運ぶ子羊たち。Oh, Baby Lambs!!(笑)




そんなわけで、毎年春になると恒例の
子羊ウォッチング・ツアーに行ってきました。





んんんんーーー、かわいいいわあーーーー。



日本人はくじらを喰うから鬼畜だだの、
あれを食べるなだの、これを獲るなだの、
伝統という名に逃げないで歴史を見直せだの、
世界の多様性を受け入れられない脆弱な意見を耳にするたびに



「こんなかわいい子羊にミント・ソースをつけて喰うようなヤツに
おためごかしを言われとうないわ!」と思う私であります。
(^^)