ゴールウェイまで、列車開通。

さて、いよいよ復活祭で、学校が一週間お休みになったのを幸い、
所用を済ませにダブリンまで行ってきました。



所用は所用として、ダブリンに行く楽しみは、
いつもしっかり堪能しています。
なんたってダブリンにはきょうちゃんがいるしー。(^^)
それに、日本食用の食材をはじめ、
いなかでは味わえないお買いものの楽しみが・・・。(笑)
ははは。




さて、島町からダブリンへ行く交通手段は3つ。
車、バス、列車、です。



車は、数年前に一度、ひとりでダブリン往復運転したあと、
選択肢からはずしました。
長年(?)のカントリーサイド・ドライブに慣れて(慣れすぎて?)
交通信号を見ないという癖がついていることを、
自分で発見したので。(←おいおい!)
まあ、ガソリン代もけっこう高くつくし、3人そろえばともかく、
ひとり旅には適さない手段だと思います。



バスは、十年間のケルティック・タイガーを経て、
道路も車も格段に整備されたし、
(十年前のおんぼろバスに比べたら、潜水艦かと思うくらい快適。
なんたって車体が跳ねなくなったので、
車内で本が読めるようになった!!)
比較的安価で、たいへんありがたいのですが(往復で22ユーロ)
あちこち停車していくので、片道4時間半という所要時間がネック。



列車は、(電車、ではないですねー。念のため。)そのぶん、
片道2時間という効率の良さ。
チケットは往復で52ユーロと、やや高額ですけれど、
学生割引を使えば、これが36ユーロまで下がります。



かくて! 今回は楽しく、列車の旅と相成りました。






ヨーロッパ全土に不景気の波が押し寄せている中、
アイルランドの列車は、まだ少しがんばっているんです。



まず、島町→L市のルート上に、新しく「三里橋」駅が作られました。
(3月18日オープン!)





そして、本当に開通するのかしないのか、
地元民にもわからないと囁かれていた、
島町→ゴールウェイ間が、ついに開通!(3月29日オープン!)



いままで島町に遊びに来た方の中には、
錆び付いてたたずむ踏み切りや、
雑草が丈高く生えそろった、廃線のごとく使われていない線路を、
目にした方もけっこういると思います。



なにせ、L市→島町→ゴールウェイをつなぐ
路線の開通が計画されたのは
いまを去ること実に40年前!(爆)
いやあ、完全に打ち捨てられた計画だと思っていたんですけど、
ようやくいま、日の目を見たわけですね。
感慨深いものがあります。



ちなみに、島町からゴールウェイまでのルートは、
ゴートやアセンライを経由する、東よりのルート。
アセンライで乗り換えて、
ダブリンへ出ることももちろん可能です。(^^)



「世界の車窓から」風に撮ると、景色はこんな感じ。





・・・どの路線でも景色は同じ、ですか? 
はい、たしかにその通りですが。(^^;)




ちなみに高速道路も、去年、L市→島町間が完全開通しました。
L市内を迂回するためのバイパスが、目下建設中です。
島町→ゴールウェイ間も、この延長線上に伸ばしていくことが、
先日議会で決定されていましたが、
完成するのはいつでしょうねえ・・・。もしかして40年後?



その一方で、歴史的な遺産・タラの丘を、
傍若無人につっきる高速道路が、
反対団体による座り込みなどの抗議行動もむなしく、
フルスピードで工事されていたりするわけですが・・・。




かつて、というよりほんの少し前まで、
新しく建物を建てたり道路を開いたりするときに、
そこに1本の木が立っているだけでも、
この国の人達はルートを変更しました。



そんな姿勢が、本当は、
とても大事なんじゃないかと思うのですが。