4月のサマー・ガーデン。

ああっという間に4月が過ぎていきました。A^^;



1月は行く、2月は逃げる、3月は去る、
そして4月は死ぬほど長い・・・
と、東京で働いていたころに聞きましたが、
いやいやとんでもない。(笑)



まあたぶん、年度交代の時期が違うせいだと思いますが、
夏時間に変わり、復活祭を過ぎ、
学校の期末試験が近づいてきたと思ったら
あとは台風のような1ヶ月でした。




そんな中、うちの花屋に、
大きなデコレーションの依頼がきました。
12歳の孫のコンファメーションを祝って
盛大なパーティをやるから、
夏のイングリッシュガーデンのような花で、
会場を飾ってほしい…という、とあるおばあさまからのリクエスト。



コンファメーションは、
カソリック系の儀式のひとつです。
「私は、カソリックの教義を、私の意志で私の信仰と認め、
今後も実践します」ということを誓い、
ビショップ(司教)に祝福してもらうのが大筋らしく、
だいたい12歳くらいの春に、行われる儀式のよう。



特別な機会なので、きれいな色をたくさん使って欲しい、
といわれたので
明るい色をふんだんに使って、
大6個・小20個のアレンジを作りました。
小さなお店は、これだけでもういっぱいいっぱい!





でも、こんな機会に、好きな色の組み合わせを楽しみながら、
たくさんアレンジが作れる、というのも、
花屋冥利に尽きますよね。




とはいえ・・・本当のことをいうと、これだけ盛大に花を使うと、
請求金額も半端じゃありません。
たぶん、余裕で1000ユーロ(今のレートだと12万円くらい)は
超えるはず・・・。



たかがコンファメーションのお祝いに、ずいぶん奮発するんだなあ、
ちょっと珍しいことだけど、裕福なご家庭なのかなあ・・・
と思っていたら、
そのおばあさまいわく、



「贅沢だと思うでしょう。でも、私は本物の花が大好きなの。
 ほんとうは、孫の結婚式を、
 花で埋めつくしてあげるのが夢なんだけど・・・。
 あの子の結婚式まで、私は生きていられないかもしれないから。
 だから、いまこれをプレゼントするの。」



うわー。これはちょっとナミダが出そうな話。(T_T)



会場で、おばあさまにも、お孫さんにも、
喜んでもらえる花だったことを祈ります!