バレン散策。

牡蠣祭りにからめて、
せっかくダブリンから来てくれたきょうちゃんと、
3連休の最終日は、バレン散策に行くことにしました。




前にも書いたかもしれませんが、
バレンというのも、実は奥が深いのです。



「巨人のテーブル」と呼ばれるドルメンを見て、
紫色の石の連なりをながめて、
余裕のある人はちょっと洞窟めぐりなんかもして、
広かったねー、そしてめずらしい景色だったねー。。。
で終わらせてしまうのは、もったいないのではないか、
と思えるくらい。



たとえば、道をはずれてずんずん高原をつっきって行くと、
突然目の前に現れたりする、草を食む黒いヤギの群れ。



1000種類を超えるといわれる、夏のバレンに咲きそろう花たち。
中には蘭の野生種も含まれているそうです。



そして、「巨人のテーブル」ほど有名ではないけれど、
大きさはほぼ変わらない、散在する名もない石の遺跡たち。



周囲何十キロにも渡って、人工的な光源がまったく存在しない中で、
見上げる夏の夜空、全天をめぐる降るような星。



あるいは2月、長く冷たい紺碧の夜に、
月明かりだけで銀色に光る石灰岩。その静けさ。



息が凍るような寒い朝、
一面ガラスのような霜に覆われた真っ白い世界に、
少しだけ薄日が射してかすかに光るとき。




「バレン、よく行きますよね。好きなんですか?」なんて、
からかい気味に言われたりすることもありますが、
そのたびに、
バレンって言ったって、たんなる観光地じゃないんだから!
と、心ひそかに拳を握る私なのでした。(^^;)




ま、とはいえ今回はお天気もいいし、女の子2人だし、
奥深さを追求する旅はさて置いて、
香水工場に行ってきました。(笑)





基本は、バレンに咲く花から抽出した香料を使って、
「春の花」「夏の花」「秋の花」など、
シリーズものの香水やローションを作っている工場です。



ローズ・ウォーターや、バレンの花ウォーター、
せっけんなども自家製で作って
5月から8月の間だけ、ショップとカフェも開けている、という感じ。





こういう小さなショップの常で、
残念ながら製品はすべて割高なので、
きょうちゃんも私も、お買い物はしませんでした。
でも、気持ちのいい太陽とかわいい雰囲気、
それにおいしいお茶とケーキは、
ちゃっかり味わってきました。(^^)





ここのカフェが、ちょっと「山のお茶屋さん」系の雰囲気で、
かわいいんですよね。
こういう雰囲気のカフェは、
島町はもちろんL市にもないので、なんだか貴重。





ダブリンで仕事をしていて、いつも忙しいきょうちゃんが
クレアまで来てくれたのは、約2年ぶり。
来てくれてほんとにうれしかったです。




あ、そうそう、庭のハーブガーデンなどを散歩していたら、
どこのものとも知れぬ犬が。





写真を撮るきょうちゃんに、興味津々だったみたいだけれど、
きょうちゃんは被写体の花に夢中で、
犬は寂しげに去っていきました。(笑)



ちなみに、この時きょうちゃんが撮っていた花は、これ。





この季節らしい佇まい。
いい一日でした。