パブは楽しい。

L市でのお仕事が、ようやく一段落ついて、
しばらく行けなかった島町のパブ・セッションに、
久しぶりに顔を出しました。



日本にも一度来たことのある、
オーインとクウェンティンが主催するセッション。
このセッションのいいところは、
年中無休で、必ず週2回やっているということと、
来るものは拒まずの空気で、いつ行っても、誰が行っても、
必ず参加させてもらえること、でしょうか。




いつもはだいたい、オーインがブズーキ、
クウェンティンがフィドルかバンジョーを担当して
ときどき楽器を交換しながら、
約3時間のセッションが進められていきます。



この夜はその主催者2人に加え、
コンサーティーナ奏者のロレインが、珍しくフィドルで、
(↑サンザシ通りでハウスメイトだった、
フィドルのロレインとは別人)
ロレインの妹・ニーフがバンジョーで参加して、
楽しげな、それでいてリズムのしっかりした、
ダンサブルな雰囲気を作っていました。





しかも驚いたことに、現在フィークル在住の、
フィドルのタカさんとフルートのQちゃんが、
遊びに来ているではありませんか!



島町とフィークルなんて、
車で30分もかからないような距離なのに
なかなか機会がなくて、たまにしか会えない彼ら。
Qちゃんと手をとりあい、
「きゃーー!」なんて声をあげて盛り上がってしまいました。
久しぶりに会えてとてもうれしかったです!



この日は、広島からQちゃんを訪ねてきたという、
もうひとりの日本人の女の子と、
ヴァイオリニストのユキちゃんもいたので、
なんだか予想外の日本人デー。



でも、「なにか弾きなよ、曲出しなよ」なんて、
日本人もそれぞれ演奏を振られた中で、
タカさんのソロは、やっぱりすごくしみじみと、
うまいなあと思いました。



安定感があって、それほど音量を出しているわけでもないのに、
パブ中の人が心地よく耳を澄ませて、
彼の音とリズムに乗っている、あの感じ。
味わいのある時間でした。






この夜のもうひとつの目玉は、
シャン・ノース・ダンスの名手・スザーンが
得意のステップを披露してくれたこと。



しかも、パブのテーブルの上で!(笑)





やるなあ、スザーン。(^^)
このときばかりは、ミュージシャン全員で明るいリールを弾きまくり、
集まった人達も大喜びで掛け声を発し、
いかにもパブらしい空気になりました。



こういうパブの楽しさから、しばらく遠ざかっていたもので、
なんだか今日はいつにも増して、飲んで笑って
ついでに写真もいっぱい撮ってしまったです。(笑)




なんというか、「パブ」って本当にパブ、
public houseなんですよね。



誰か一人、どこか1グループのための空間ではない。
コンサートにように、「楽しませる人」がいて、
自己表現としての音楽やダンスを提供し、
見返りにギャラをいただいて完結、おありがとうござい・・・
というのではなくて、
その場にいる人達がみんなで楽しむ。楽しませあう。



そんなセッション、そんな音楽をやりたいなあと、
改めて思う夜だったりします。



いよいよ夏。アイルランドは音楽の季節。
今年も楽しむぞっ。 p(^^)q