げし。

今日は夏至。



地球のどこで暮らしていても、
夏至というのは少し特別な日だと感じますが、
緯度の高い地域では、その特別具合もまたひときわです。



夏至の1日は、ほんとうにたっぷりと日が長くて、
12時くらいまで空が明るい。



昔、白夜の季節にアラスカを旅したときは、
何日も日が沈まなくて便利でしたが、
逆に極夜の季節にフィンランドを旅したときは、
太陽の役割ってなんて大きかったんだろうと、
目を見開かれる思いでした。



どんなに文明が発達して、
夜を明るく照らすことができるようになったとしても、
人はやはり、太陽のリズムにそって生かされているんだなあと、
しみじみ思います。



同時に、夏休みはいよいよこれからなのに、
今日を境にまた日が短くなっていくのだ、
という覚悟のようなものが
ふと心に刻まれるのも、また夏至。



太古から、人々が夏至を祝ってきたことの、
同じ線上に、自分もまたいるのだと。




そんな古代人のような気持ちで、今年の夏至は、
友だちのポードリックと一緒に、
大学近くのストーン・サークルに行ってきました!





けっこうちゃんとしたストーン・サークルでしょう?
(写真には4分の1くらいしか写っていないけど、
 上から見るとちゃんと丸いんです!)
紀元前2200年のものだそうです。



大きな石は、どれも高さが2メートル以上あって、
重さは4トンくらいとのこと。
夏至の朝にはちゃんと、サークルの一部に設えられた裂け目から
サークルの中心へ向かって光を投げかけるように、
太陽が昇ってきます。



このストーン・サークルの近くには、
やはり石を積み上げた古いドルメンや、
紀元前2400年と推定される、石積みの住居跡も残っています。



こういう場所に立っていると、
紀元前2200年なんて、ついこの間のような気がするくらい。
きっと、昔の人も夏至の朝にここに立って、
同じような風に吹かれていたのだろうと、
ごく普通に思い描くことができるので。



とてもよい夏至でした。
さあ、明日から冬に向けて再スタートだわ!