夏の風物詩。カウンティ・フラー。

去年も一昨年も、夏と呼べる時期がまったくなかった・・・と、
このブログでもさんざん愚痴ってしまいましたが、
凍てつく一冬を越えて、今年の夏は毎日のように、
気持ちよく晴れ渡った絶好のお天気が続いています。



気持ちいいーーー。(^^)



そんな夏の風物詩。
夏といえばカウンティ・フラー(County Fleadh)! (笑)




毎年4月から6月にかけて、各カウンティでそれぞれ行われる、
音楽とダンスの県大会のような催しです。



コンペティションに参加しなくても、
セッションやらオープンエア・ケイリーやら、
楽しい企画は目白押し。
クレア各地から顔見知りの音楽仲間もぞくぞく集まってくるので、
ついつい毎年出かけてしまうのでした。






ちなみに、去年、
「初出場だけど、オール・アイルランドを獲る!」と
大胆にも島町のミュージシャンたちの前で
勝利宣言をして出場した、ヴァイオリニストのユキちゃんは、
リベンジで参加するか?と思われましたが、
残念ながら今年はエントリーせず、フラーにも現れませんでした。



どうして?と聞いたら、彼女いわく、
「オール・アイルランド・チャンピオンになれば、
 ミュージシャンとして滞在ビザを出してもらえるかもしれない、
 と思っていたんだけど、
 勝ってもビザには繋がりそうにないから、やめたの。
 繋がるなら、獲ってもいいんだけど。」
とのお答え!(@ @);;; うひょー。



いやあ、ユキちゃんの考え方は、
いつもこちらの予想をはるかに超えていて、
なんだか会うたびに、驚かされてばかりいます。A^^;



若くて自信があるって、すごいなあ。
なんというか、私も歳取ったんだなあ、という気になりました。
明治は遠くなりにけり。




さて、ともあれカウンティ・フラー。
今年の開催地はキルフェノーラです。
キルフェノーラのシンボル、キルフェノーラ・クロス。





もちろん、世界に名の知れた、
ご存知キルフェノーラ・ケイリー・バンドの本拠地ですから、
今回のフラーでも、影の主役は当ケイリー・バンド。



広場にしつらえられたステージの上で、
最上の音楽を惜しげもなく聞かせてくれました。



最終日の日曜には、コンペティション県大会での入賞者たちも
広場の野外ステージで、そのパフォーマンスを披露。



ちなみにこれは、「6歳〜9歳」カテゴリで1位になった
子供たちによるセットダンスのチームです。





かわいいのに、やたらうまい。
やんやの喝采を浴びていました。



入賞者のパフォーマンスが一通り終わると、
そのままオープン・エア・ケイリーへ。 





食い入るように見つめている、手前の小さい女の子たちが、
なんとも言えずかわいい存在でした。(^^)
3人だけで輪になって、
音楽にあわせてちょこっと踊ってみたりとか。



写真だとまるで昼間のように見えるけれど、
この明るさで、夕方の7時半くらい。
ちょうど夏至周辺で、いちばん日の長い時期とはいえ、
こんなに楽しくて気持ちのいい夕方の過ごし方は、
なかなかあるものじゃありません。




たっぷり9時までケイリーを楽しんだあと、
夜はパブで演奏させてもらいました。
昔、ナミちゃん&はるちゃんと一緒に行ったことがある、
村の一番奥の”V”というパブ。



たまたま4人分空いていた席を、
バンジョー弾きのデイブがお店と交渉して抑えてくれて、
そのおかげで気兼ねせずに、思いっきり弾くことができました。
デイブ&ゆかさん、ありがとう!!




あ、そうそう、ひとつ余談ですが、
7月のウイリー・クランシー・サマー・スクールに
今年も来るというダンサーのみなさまに、前情報。



なんとビルりんが、ひげを生やしています。 
別人みたい!(笑)





夏の音楽&ダンス・シーズンは、まだしばらく続きます。(^^)