縦笛吹きの休日。

週末にタラ・トラッドをちょこっと楽しんだ後、
ゴールウェイへ向かうというおだっち夫妻にくっついて、
またもバレンに行ってきました。(笑)



でた、心のふるさと、茫漠たる荒涼のバレン。(^o^)



せっかく夫婦水入らずの旅だというのに、
うろちょろお邪魔して申し訳ありません。
でもやっぱり、バレンは観光バスで遺跡だけをめぐるのではなく、
何もない石の連なりの中に、
ただ立ってもらいたいじゃありませんかー。




そんなわけで、まずは石舞台、
ではなくて、ドルメンに立ち寄りました。





このドルメンも、数年前までは保護用のロープもなく、
それどころか駐車場もなく、
自家用車ばかりか大型バスも、
「ぎりぎり二車線・すれ違うのがやっと」の県道に
無理矢理、路駐して訪れる場所だったのですが、
いまはきっちり整備されてしまい、
ドルメンに登ることはおろか、
触ることも許されていません。残念!



かつてドルメンに登って、
あるいは中にもぐりこんで写真を撮った方、
いまではそれは貴重品です。(^^;) 大事にしてください。



ドルメンのあとは、ただ何もないバレンを一望する峠で、
しばらく時間を過ごしました。





おもしろいことに、人によってそれぞれ、
いろんなバレンの見方があるのですよね。



おだっちは、まさに「ただ何もない中に立っているだけでいい」派。
たくさん写真を撮るでもなく、石を拾うでもなく、
ただその広がりを感じ、風の音を聞いて、バレンを味わっています。





奥さんは、石に滲みた雨の模様や、小さな木の実やかたつむり、
人によっては気付かないかもしれない
そんなディテイルやテキスタイルを
ひとつひとつ発見しては楽しむ派。





こういうのもいいなあ、なんて見てて思ったりして。



うずまき模様のきれいな、小さなかたつむりがたくさんいたので
3つ並べてケルト模様になってもらいました。





ありがとう、かたつむりさん。
そして、おだっち夫妻!(^^)



こういう視点や、発想を分けてもらうことが、
友だちと一緒に旅をすることの、
いちばん大きな成果かもしれません。



ああ、そうそう、「発想」といえば、
新鮮なチーズやファッジを紹介したくて
近くのファーム・ショップを訪れたとき。



休憩してお昼を食べたり、
新鮮な牛乳を使ったカフェオレを飲んだりする人たちのために
ファーム・ショップの前庭に
大きな石のテーブルが設置してありました。





これを見ておだっちが一言。
「これ…何するんだろう。…上でセット踊る用?」



今は縦笛に魂を売ったとはいえ、さすが、元ダンサーの発想!
おだっち、そしておだっちの奥さん、
すてきな週末をありがとうございました。(^^)