シャン・ノース・ダンサーと、崖ふたたび。

西クレアに住んでいると、ちょっと散歩に出ようと思ったら
景色のいい場所はいつも崖、みたいなことが、
本当にあります。A^^;



この日も、
次のシャン・ノース・ダンス・ワークショップが午後3時からで
3連休中日の日曜日で、ああお天気もこんなにいいわー。
じゃあせっかくだから散歩に行こうか!となったとき、
コニタン+コリン+私で出かけた先は、やはり崖でした。(笑)





ここK村には、
すっかり観光地化されてしまったモハーの崖ほど高さはないけれど
空と海の広がりや、地層が織り成す力強い景観を
もっとずっと身近に感じられるウォーキング・スポットがあります。
今回のフェスティバルをやっているD村からは、
車でわずか10分ほどの距離。



「観光は二の次」という心意気で、
行きたかったはずのコネマラを断念したコニタンにとって、
今回の旅行中、唯一の自然探索になったのではないかしら。






だいぶ見慣れては来たけれど、それでも、
崖というのは実にドラマティックな地形だと思います。



道の一方を見れば、どこまでも続くなだらかな大地。





でも、ふと目を反対側に転じれば、
どこまでも続くかと思われた大地はそこですっぱりと途切れ、
まるでスポンジ・ケーキの断面のように切り取られた地面が
足元から深い海へと削ぎ落ちているのです。





この海の先にアメリカ大陸があると、まだ誰も知らなかったころ
それでも海へ漕ぎ出していった名もない船乗りたちは、
本当に強い好奇心と冒険心を持っていたに違いないと、
しみじみ思います。




ちょこっと平らな部分を見つけては
「コニタン、あそこで踊る? 
 ちょうどいいスペースがあるよ」
ちょっとした段差を見つけては
「うなっち、あそこにちょうどいい椅子があるよ。
 あそこで楽器弾く?」
などと、お互い相手を断崖の近くへ追いやろうと
しばらくの間押し付け合いをしていましたが(^o^;)



ふと「んー、じゃあここがいいかな」
と、何でもないことのように言うと
コニタンはひょいっと崖に腰掛けました。





って、ちょっと待ってアナタ!!! 
海面まで100メートル以上あるというのに、そんな気軽に!!!



びびる私をよそに、コニタンは涼しい顔で笑って
崖の上からアランを抱く西の海を堪能していました。





去年も一昨年も、10月の末にはもうだいぶ寒く、天気も悪くなって
こんなに晴れ渡った空を見ることはなかったのに
まるでコニタンの滞在を喜ぶかのように、さんさんと輝く太陽。



来てくれて、本当にうれしかったです。(^^)