島町・伝統音楽祭。

秋から冬にかけては、毎年とても日々が過ぎるのが早いけれど
今年もまた例にもれず、ふと気づくと島町の伝統音楽祭が
目の前に迫っていました。



毎年、だんなさまのジョンと一緒に、
音楽祭の裏方として忙しい時間をすごしているみわさんに
直前になってスケジュールなどを全部教えてもらい、
仕事場には「この週末は連絡が取れませんので」と言い置いて(笑)
いそいそと島町を堪能しに出かけていきました。(^^)






考えてみたら去年の今頃は、藤村さんのご好意で日本に帰って
デールとフィンと、赤澤さんと坂上さんと、
夢のような日々を過ごしていたのですよね。。。
月日の経つのは早いものです。



でも、島町音楽祭も、それはそれで、楽しい!(^^)




私が個人的にいちばん楽しいと思うのは、
セッションがたっくさんオーガナイズされることです。



音楽祭といえば、コンサートに誰を呼ぶだの、ライブだのと、
ステージと聴衆がきっぱり分けられてしまう企画に
お金と宣伝が傾けられがちですが、



ここ島町の音楽祭は、
町中のパブで行われるセッションがメイン。
それこそがアイルランド伝統音楽の真髄だと思っている私としては
これは本当にうれしいアレンジなのでした。




夏に、ブリストルでお世話になった友達のグラハムも
悪天候の中を飛行機でかけつけて、セッションに参加。
彼は、今回はバンジョーを持ってきました。楽しそう〜。





違う楽器が弾けると、それだけで楽しそうだなあ。。。



バウロンのマーティンも、もちろん一緒に参加しました。
というか、今回はブリストルから、
15人近いミュージシャンが島町に来ていた模様。



こうやって、つながりが広がっていくのも、
また楽しみのひとつですよね!






実を言うと、今年のセッションの中でいちばん印象的だったのは
このマーティンと2人だけで演奏させてもらった、
3つのジグのセットでした。



それまでのセッションより、ずっとゆっくりとしたテンポ、
ダンスはできないけど、気持ちよく散歩ができるくらいの速さで
西クレアのジグを演奏したのですが



パブがぴたっと静かになって、ミュージシャンもお客さんも
「あれ、なんだろう、このジグ?」
と耳を傾けてくれている様子が
短い時間なのに、まるで永遠のような安定感と気持ちよさで
とても気持ちよかったのです。



こんな季節に、こんな場所で、この楽器を弾かせてもらって
本当にありがたいなあと感じる夜でした。