車検通過記念。

アイルランドにも、もちろん
「車検」というシステムはあります。



最近はだいぶ減ったけれど、古い車も多いし、
なによりヘビーユーズの車が多いですからねー。



でもやっぱり車は安全第一。ということで
プジコちゃんを「はじめてのしゃけん」に連れて行きました。






日本の車検と違うのは、
車検場そのものをすべて国が管理していて
車の持ち主が個人で予約を入れ、
行きつけのガレージで調子を整えてもらった後で、
自分の運転で車検場にやってきて、おとなしくチェックを待つ、
というやり方でしょうか。



もうずいぶん前、
初めてのパルの車検が近づいてきたときには
「えーと、月末までにパルをガレージに持っていけばいいのよね。
 どのくらいかかるかなあ、2週間で終わるかなあ、
 この国の人、みんなのんきだし…。
 代車に長く乗るのは面倒だなあ…。」
などと、まったく見当ハズレなことを考えておりました。



……甘かったなあ。(笑)



こちらでは、予約時間の2分前までに
車検場に到着していればカンペキ。
待ち時間も10分から15分で終わりです。



受付でキーを渡した後、待つ気まんまんで本を開いたら、
1ページ読む間もなく名前を呼ばれて
あわてて受付に向かった数年前の私。
「はい落第。3週間以内にもう一度持ってきてね。
 じゃあ、検査料50ユーロ。」
などと言われ、それでおしまい。



「ここを直すべしリスト」を手に、
呆然と風に吹かれたものでございます。



直すのも自己責任だし、期限に遅れれば罰金が待つ、
車検に落ちた車で公道を走っても別にいいけど
検問で捕まるだけのこと。…という、
シンプルな(?)システムで車検が行われているという事実を
そのとき初めて知ったのでした。



いやはや。
贅沢日本の「カスタマー・サービス」なんてカタカナことばに
慣れていた身には、想像もできませんよ、そんなの。




そんな車検にも今ではだいぶ慣れてきましたが、
今回は島町ではなく、L市で受ける初めての車検。
しかも、その前に島町で1回落ちてる、
ゆえに再検にあたるという状況です。A^^;



行ってみると、たしかにL市の車検場は島町よりずっと広く、
おまけに機械化が進んでいて、1台の車が5分くらいで検査され
次々と出口に並ぶようなところでした。





ベルト・コンベア式に、入り口から入って
最初のチェックポイントで1〜10、
2つめのチェックポイントで11〜20と、
実にシステマティックに検査は進んでいきます。



速い!




しかも、車検場が見える廊下には横長の窓が設置されていて、
たくさんの持ち主さんが、
まるでわが子の幼稚園初日を見るような
不安と期待の入り混じった表情で、
張り付くようにして中を覗いているのが、なかなかキュートです。




結局、5分もしないで名前を呼ばれ、
カメラをしまって、あわてて結果通知デスクに走っていくと



「はい合格。再検料28ユーロね。また2年後に来てください。」



おかげさまで、本日は無事、合格と相成りました。
そしてもらった、車検合格証明書。





ああ、このお札が、一日も長くもちますように。
と、つい、かしわ手など打ってしまう夜でした。