いまさらだけど、ツナミ・エイド

イングランドから帰ってきた次の週末にあたる5月7日、
L市の高校の体育館を会場に
津波被害のためのファンド・ライジングを目的とした
日本文化を紹介するフェアが行われました。





これは、L市を中心とするマンスターに住んでいる日本人たち、
主にEU圏のご主人と結婚した日本人女性によって
手弁当・ボランティアで運営されている組織、というよりも
「集まり」によって企画されたイベントです。



何年かに1回、日本文化を紹介する
「ジャパン・フェア」なるものを開催していて
私も、参加するのはこれが2度目なのですが
今回は義捐金という大義名分があったため
いつもより会場も広く、規模も大きく行いました。





着物を展示したり、
各地の伝統行事を紹介するコーナーがあったり、
やきそばや抹茶クッキーの試食があったり、
子供たち向けにWiiの体験コーナーがあったり。





いたずらに出回る放射能汚染の噂を正す目的で
かなりしっかりとした情報コーナーが設けられたりもしました。
もちろん目的は義捐金集めですから、
小物を売るコーナーもあれば、
着物を着て写真を撮る出店や、指圧施療ブースなども。



こちらは、紙芝居コーナー。





漢字で名前を書いてあげて、お一人様2ユーロとか。





折り紙体験コーナーに一日座りつづけていた
L大学の同僚・さっちゃんと、婚約者のマルクさん。






日本語を勉強している学生も、手伝ってくれました。
彼女はレベッカ。とてもきれいな日本語を話す、優秀な学生です。






短い準備期間と完全ボランティアという実態のなかで
みなさん、本当によくやっていらしたと思います。



ステージでは、着物の着付けや、茶道のデモンストレーションなど。





なにかのお役に立てれば、まあそれもいいかという心持ちで
わたしは久しぶりに花をいけました。
昔取った杵柄・・・というより、
役に立つというなら使ってください、という感じ。(- -;)





ほかには、忍者大好きなアイルランドの青年団が、
手裏剣を投げたり技を見せたりするマーシャル・アーツも披露していて
それが、この日のなかではいちばん秀逸だったかな。(^^)




ただ、個人的には、すごく疑問の残る活動だったので
(↑ジャパン・フェアだけではなく、この津波エイドの活動そのものが)
ああ終わってよかった、というのが
いちばん正直な感想かもしれません。A^^;




たとえば「メアリ」という名前を「女在」と筆ペンで書くことに
なんの意味があるんだろうとか。
日本人っぽく見える女の子が、着物着てそれっぽいことをやって、
結果的にお金が集まれば、
内容のよしあしなんてどうでもいいのか、とか。



そんなことを考え始めてしまうと、
申し訳ない気持ちのほうが先に立ってしまって、
わたしの中ではいまひとつ、乗り切れないというか
奥歯がむずがゆいような、忸怩たるジャパン・フェアでした。。。




しかし!!
そんな中で唯一、本当に本当にとっても嬉しかったこと!!
それは!!!





じゃーーん。この方の登場です。
フィン・マクギンティ!!(^0^)/;;;
そして、奥さんのタマラさん。



フィンとは、一昨年の青海文庫のコンサートで会って以来。
あのときはちょうど、
シアトルからアイルランドのミースに引っ越してきたばかりで
「これから西に引っ越そうと思うんだ」と言っていました。



いまはティペレアリに居を構え、
家も少しずつ住める状態に手を入れているとのこと。
一応形になったら、友だちを呼んでお披露目セッションをするから
ぜひオマエも来い!と誘っていただきました。



友だちとのつながり、友情って本当にありがたいです。



いつか、「フィンの家に行ってきました」というレポートが書けるのを
いまから楽しみにしていようと思います。(^^)