河原町気球祭。


めくるめく3週間を、心の故郷・クレアで過ごして
帰ってきてみたら英国はやっぱり別の国でした。



確かに日本よりもアイルランドに近い分、
時差がないとか、週末だけでも行けるとか、
それなりにメリットもありますけど……。



それでもやっぱり別世界。かなりさみしかったです。



そんな私のメロウな気分をよそに、
河原町はちょうど、
毎年8月に開催される気球祭りで盛り上がっていました。





どーん!



…と、いきなりすごい写真を載せてしまいましたが、
これはいわゆるオフィシャル・フォトというやつで、
私が撮ったものではありません。すみません。A^^;



なんでも、河原町は気球の町として、
その筋では有名なんだそうです。



ヨーロッパで最初の気球を作った人が、
今も河原町に気球の会社を持っていて、
世界中に河原町産の気球を輸出しているのだとか。



このフェスタの期間中に限らず、良く晴れた朝や夕方には
空に、三つ四つ、二つ三つなど、
気持ちよさそうに気球が浮いています。



そんな河原町に、気球愛好家たちが集まって
一週間毎日、みんなで気球を飛ばそうというのが、このお祭り。



フェスタの期間中は、一週間、毎朝と毎夕
(天気と風の具合がよければ、ですけれど)
50個〜100個ほどの気球が空を横切っていきます。



私たちの家は、河原町郊外の丘の上に建っているので、
ここから見える気球祭はこんな感じ。






これだけたくさんの気球が一度に飛んでいるとなると、
それはそれで壮観です。



もちろん、全部が素直なバルーン・シェイプをしているわけではなくて、
にわとりの頭とかピーナッツとか、
カメラのフィルムとかヨッシーとか、
実にさまざまな色と形の気球が飛びます。




夜には夜のイベントもあったりします。
大音量の音楽(ほとんどがロック、時に80'sが混じる)に合わせて
地面にくくりつけた気球のヒーターを、
飛行士さんがつけたり消したり。



すると気球はふくらんで、今にも飛びそうに
あっちにゆらゆら、こっちにゆらゆらと揺れながら
まるでおばけ電球のように、ぼわんぼわんと点滅するのです。





これも近くで見ると、音響と熱気と人の波で
かなり迫力のあるイベントなのですが



対岸の我が家の窓から見ていると
暗闇ににょきにょきと生えたまるっこいきのこが
10個か20個ばかり寄り添うように揺れながら
ぼわんぼわんと順番に、そしてささやかに光っているようで
なかなか好感が持てます。



そして朝になれば、
前の晩点滅していた50個ほどの気球が
いっせいに空を飛んでいく。





ん〜〜、なるほど。
これが河原町の、夏の風物詩。



でもまあ。やはり。
人出の多いイベントは、対岸から見るに限りますね。(^^;)