セッション in ムラック。

3日連続の大ケイリーが明けた、9日金曜日は、
「そろそろちゃんと音楽をやる日」にしようと決めていました。
なんといっても、1年に1度のWCSSですから。



幸いにして、今年は心強い味方がいます。
言わずと知れたフエ奏者ですが。(笑)



セッションで曲を合わせていくのは、
基本的には、どんな相手とでも楽しいものですが
それが友だちとなると、わくわく感もひとしお。



気心も、曲の好みも、よく判っている友だちと合わせるのは
アルペンスキーで山頂から思いっきり滑降してくるときと、
同じくらい気持ちのいいものですし、
たとえそれが判らなくても、
この人、いまどんな曲を、どんなリズムで弾いているのかな、
知りたい知りたい♪ と思えるような相手なら、
一緒に音を出してみるだけで、やはり、
他では得がたい時間を過ごすことができます。



(ま、そのぶん、気が合わない面子でのセッションは最悪ですが、
それはさておき。)



そんなわけで、コーゾーくんと連れ立って、
ミルタウン・マルベイの隣村にあたるムラックへ行ってきました。
(ちなみに町内のセッションも物色したけど、
 どうしようもないものばっかりでした。(> <)
 WCSS期間中だけに、これは毎年、本当に残念なことです!)




ムラックでも、ちょうど今からセッションが始まりそうだけど、
まだ音は出ていないので、いいか悪いかわからない、
というところに滑り込んで、どきどきしながら様子を見ます。



すると、中にいたミュージシャンの一人が
コーゾーくんに声をかけてきました。
「よお。久しぶり!」



えっ? と思って話を聞くと、どうやら去年、
オール・アイルランド・フラーのセッションで、
コーゾーくんとまれかちゃん、朝までコースで
がんがん一緒にセッションしたメンバーのひとり、だったらしいのです。
それはすごい! コーゾーくん有名人ですね。



自己紹介をし、握手をしたら、
次はもう「じゃあ、やる?」と一言言われて、
さっと楽器が出てきました。うひょー。






音楽はいきなり始まりました。
北アイルランドから来たという彼ら5人に加えて
コーゾーくんと私の計7人。



若い連中らしく、新しいtuneが多い。
というか、Aのtuneがやたら多い!(笑)
まあでも、そうなったらそうなったで、コーゾーくんの真骨頂、
半々くらいで曲を出しながら、見事に渡り合っていきます。



おもしろい!





この写真を撮ったのが、ちょうど夕方の4時半くらい。
パブはまだガラガラです。



それから、ミュージシャンも聴衆も、大勢の人がこのパブに入り、
バック・ルームでのセッションは20人以上に膨れ上がり、
いかにもフェスティバル中のパブ!という雰囲気に
全体は変わっていきましたが、



基本的にこちら、フロント・ルームのセッションは
メンバーが交代することもなく
(というより、後から参加してくる人がほとんどいなかった。
 まあ、誰もが気軽に参加して来られるような選曲じゃ
 なかったからですけど。)
めくるめくように曲は進んで行きました。



選曲が選曲なもので、
たぶん私が弾けたのは、全体の4分の3くらい。
それでも、とても楽しい時間でした。




以前は、こういうセッションには参加することもできなかったし、
新しいtuneにもほとんど興味がなかったのですが
最近は、これはこれで、現在形トラッドのひとつの形だし、
そのエネルギーと方向性を一緒に楽しんじゃおう!
と思えるようになってきました。



やっぱり、「セッション=コミュニケーション」ですから、
「クレアの古いtuneでしか語れません」
という場所に居続けるよりは、
たとえ片言しか話せないとしても、
コミュニケーションできたほうがずっとおもしろい。
のではないか?(←でもまだ半疑問形。ははは。)
と、最近考えるようになったので。



それに、こんな場合は片言でも通じる、というのも、
トラッドというジャンル、あるいはセッションという場の
ありがたさなんですよね。(笑)



いっぱいしゃべっていっぱい弾いて、
腕がだるくなり、頭もふらふらしてきたころ、
コーゾーくんも
「そろそろダメです。もうおなかいっぱいです。」
と、満腹宣言をしてきました。



時計を見たら午前1時。
は、8時間連続で弾いていたのか・・・。
そりゃあ満腹するわけだわさ。




私ひとりだったら参加できたかどうかわからない、
こんなアグレッシブでノリのいいセッションに
こんなにどっぷり参加できたのは、
やはりコーゾーくんのおかげです。
どうもありがとう!(^^)



そして、ベルファストで演奏しまくっているという
若きドーナル&オーイン。楽しい音楽をありがとう!
またいつかどこかで、必ずや一緒に演る機会があることでしょう。
次回を楽しみにしているぞ。