セッションなど。


今年は、WCSSもいよいよ40回目。





でも、なんと言ってもいちばん驚いたことは、
今年はおやまさんが来ていない!ということでした。(@ @;);;;;



いや確かに、お正月に帰ったとき
「今年は来られないかもしれない、と言っている」
という話は聞きましたが…。



でも、まさかと思うじゃない。だっておやまさんだよ。
最終的には、なんだかんだ都合つけて来るだろうと思うじゃない。
夏のM村でおやまさんが踊っていないという情景が、
まず信じられない。



残念だったなあ。寂しかったよー。
そう感じた人は、今年の西海岸に、かなりの数いたはず!
おやまさん、来年はまたよろしくお願いします。






逆に、今年から私の周りに広がった新たな友だちの輪は、
河原町からM村へ行くミュージシャンの群れ。





ジェインとヴィヴは、どちらも
ドニゴール・スタイルを得意とするフィドル弾き。



WCSS中、ドニゴールの人たちが集まることで有名なパブに、
2人そろってセッションに行き、
13時間(昼の2時から翌朝3時まで)弾き続けたという強者たちです。
しかも3日連続。f^^;
それってもう、そのパブの中で生活してた感じですよね。





そして、ポールとティム。どちらもフィドル。



ティムはまだ、初級の上、くらいの位置だけれど
感じのいい人で、いまはチューン集めに夢中。
移動用に自転車を持ってきていたのだけれど
ある夜セッションの後、いい気持ちで宿まで帰る途中、
見事にこけて額をぱっちこ割っていました。(^o^)
恐るべしブルマース。



ポールはフィドル歴40年のベテラン。
タラCBともよく一緒に演奏しているし
(今回のケイリー・モールでも、タラCBに参加していました)
東クレアを中心としたオールド・スタイルの奏者です。



やっぱり、「たくさんの人が集まる」というのは
それだけで大きなエネルギーを生むのですね。




さて、そんな中で出会ったセッション・シーンを
いくつか思い出してみると…。





これは、週のわりと最初のほうにあった、
かなりひどい(失礼)セッションの1シーン。
ハーモニカ4台って。なかなか見ない光景ですよ。



みんなそれぞれ別のセカンド楽器を持ってはいるのだけれど、
人気のあるリールとか、吹きたい曲になると
一斉にハーモニカに持ち替えるのです。A^^;



ただ、このセッションは後半になって、
かなりうまいフルート&ホイッスルの兄弟が入ってきて
それで音的にずいぶん持ち直しました。



こういう、頼れる音が出せるミュージシャンって
かっこいいなあと思います。
しかも、兄15歳くらい、弟12歳くらいという組み合わせ。





さらに弟のほうは、なにをやったんだか、
両手にびっしりテーピング+左腕に三角巾といういでたちです。
でもうまいんだな。
これだけ上手い子供が、そこら中にいるんだから
ホント、大したものです。




もちろん、ありがたいことに
音楽的にとてもいいセッションにも参加できました。





これはそのうちの一つ、
プライベート・セッションだったのだけれど、
大御所ベン・レノンさまを囲んだ音合わせ。





ポールがいたから招待してもらったけれど、
始めから終わりまで、ずっとドキドキしてた! 
貴重な体験でした、ほんとに。



それから、ジョセフィンとミック。





これは、週の終わりのほうのとあるセッションだったのですが、
すばらしい音楽にぶわああっと包まれてしまった
すてきな一夜でした。



「アイリッシュ・チューンを
 ハーモニカでまともに演奏できる奏者は
 世界中でミック1人だけだ」
島町では今でもそんな風に言われています。



でも、ミックが演奏するのは、
必ずしもアイリッシュ・チューンだけではなーい。
それはジョセフィンも同じで、
この2人は本当に、音楽に真剣に対峙しているカップルだなあと
いつ聴いてもしみじみと心打たれるのです。



実は、この夜のセッションで偶然、
じゅんじさんとまれかちゃんに会い、
その流れで、翌日の午後にM村のパブでまた音楽をやろう、
という話になりました。





これもまた、いいセッションだった。



8人中4人が日本人、というセッションだったので
覗きにきたじゅんじさんのお友だち・シェイマスが
「おお、これがスシ・セッションか」と冗談を言ったり、
後になって別のミュージシャンから
「あの日本人セッション、すごく良かったって噂になってるよ」
と聞いたりしたけれど、



音楽の良さを作っていたのは決して私たちではなくて
ジョセフィンとじゅんじさんのコンビネーションだったと思う。



じゅんじさんは、たしかジョセフィンとも
古い知りあいなんですよね。




同じ輪に参加していて、彼女の流れるような音運びから
ジョセフィンがじゅんじさんのギターを全面的に信頼しているのが
圧倒的な勢いで伝わってきて、



うわああああジョセフィンでもこんなことあるんだーーー!
セッションで、他人に手綱を預けるジョセフィンなんて
見たことないのに!!と、
なんだかその感覚に感激してしまった。



あっという間の4時間でした。





隣で、ケンケンこと上沼くんも
バウロンであれやこれや、技を披露してくれて
これも面白かったです。



ケンケンの向こうに写っているキャロラインは
河原町で知り合ったピアノ・アコの奏者。
彼女は、私が河原町に引っ越したのと同じ時期くらいに
河原町からゴールウェイへ移ってきていたのです。
うらやまし〜〜い。



さらにその隣の男性は
腕を振り頭を振り全身を振り立てて
「ダンスでセッションに参加する」
というのを、この日やってのけた人で(笑)
とても言葉じゃ説明しきれないのですが
おかげさまでずいぶん笑わせていただきました。



楽しかった!